効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

日本の洋上風力発電

洋上風力発電は欧州で設置基数が増えている。米国ではあまりプロジェクトが進展していないようだ。そのほとんどが、海底に柱を立てる方式が主流だが、日本では、海底の構造が遠浅ではないために、浮体式のものがいま実証試験の段階に入っている。福島県沖で進む洋上風力発電の実証研究で使われる風車「ふくしま浜風」(海面からの高さ150メートル)が、組み立て作業をしていた兵庫県淡路島の洲本市沖から先の2日、福島に向け出発したという記事を読んだ。福島沖には既に2基が設置されているようだ。当初漁業権の問題で反対もあったようだが、できあがってみると魚礁としての条件を備えていたようで、漁業組合も受け入れる方向になったそうだ。日本列島は辺鄙なところでも人が住んでいるために、陸上風力発電の適地が海外諸国に比べて基数を大きく増やすことが難しい。浮体式であれば、陸上への送電がうまくできる海域であれば、かなり沖合でも設置が可能となる。実証試験がうまく行けば、その技術は海外に輸出できるのではないかとも考えられる。どのような結果が生まれるか楽しみではある。