効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ビール系飲料を共同輸送

ビール業界は熾烈な競争をしている。しかし、製品の配送に使ってきたトラックについて、運転手不足で配送コストが上がっている現状の中で、競争相手と手を組むケースが出てきた。アサヒビールキリンビールは2017年にビール系飲料の共同輸送を始めるとのことだ。日本貨物鉄道(JR貨物)、日本通運と提携し、関西圏の工場から同じ貨物列車に積み込み、北陸の物流拠点まで共同で運ぶ。トラックのドライバー不足を背景に上昇する物流費の抑制や二酸化炭素(CO2)の排出削減につなげると報じられている。ビール業界で地域をまたいで幹線物流を共通化する試みは初めてとなる。JR貨物のコンテナ列車を使うと、鉄道輸送は長距離になるほど採算性が高くなるから、トラック依存は次第に減るのではないだろうか.貨物列車輸送はエネルギー効率は高いし、運行ダイヤもあまり狂うこともないから、操業や配送計画も立てやすくなる。今回の計画は同じダイヤで走るコンテナー貨物列車に競争相手と相乗りするということだが、ターミナルへ着いてからの配送さえうまく計画できれば、必ずしも同じ列車を使う必然性はないように思う。コンテナーに混載しているわけではないからだ。これが計画されるということは、輸送コストを引き下げるのが大きな課題となってきたことからだろう。他の業界にも波及するかも知れない。