効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

車椅子の方がバスに乗る

関学三田キャンパスで学生のプロジェクトリサーチ経過などを聞いて講座を修了し、バスでJR新三田駅まで行くバスを待っていた。そこへ電動車椅子に乗った女性がやってきて同じようにバスを待っている様子。定時にやってきたバスの運転手が、車椅子のお客さんが乗車するのでお待ちくださいと断ってから運転席を離れて乗車口までやってきた。入り口下に手を伸ばして何かを引き出そうとしている。たぶん鍵が外れていなかったのだろう、また運転席に戻ってボタンを押してから再度入り口へ。車椅子が上れる鉄板通路を引っ張り出した。ところが乗客の数が多かったのか、鉄板が歩道の高さより低くなっているために、路上まで十分に伸びすことができない。また運転席に戻って何かの操作をすると、車体が押し上げられてやって車椅子が入れるようになった。無事車椅子が所定の場所に固定されるのを確認して運転手は席にもどったが大汗をかいていた。
途中の駅で車椅子の方は降車されたが、その時も同じ操作。車高の調整だけはなかったので少し短時間で済んだ。全体で10分くらいのロスだったために、本来接続している筈の電車には遅れてしまった。運転手が何度も遅れのお詫びを言うのがまた気の毒。
バスのこのような障害者用設備が付属しているということには、ある種の感動を覚えたが、その使い勝手を見ると運転手にも障害者にも使いやすいものではなさそうだ。昔サンフランシスコ対岸のオークランドに2ヶ月ほど住んでいたときに見たバスは、運転手がボタンを押すと、アームのように車椅子用の通路が歩道に飛び出して、車椅子はいとも簡単に乗り込んでいた。今日のバスは通路の引っ張り出しは運転手の腕力頼み。それも頻繁に使っていないから何回も引っかかっていた。運転手も気の毒だし、車椅子側も恐縮している。電動にすればコストがかかるのは分かるが何とかならないかな思った次第。