効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

水田

今日は朝から雨模様だった。気温もかなり下がって、バス停まで歩くのにも自然にポケットへ手を入れてしまう。大阪からスーパーはくと鳥取日帰り往復。姫路から山の中を走る列車の車窓に、水を張ってある田んぼがぽつぽつ目に入る。もうすぐ田植えの時期に入るのだなと感じさせてくれた。山の多い日本で水田を維持できるのは、山が森林に覆われていて保水効果が高く、雨が下流に流れるのを平均化してくれるからだ。最近水田にいろいろな生き物が復活していると聞くが、化学肥料を使わず農薬も使わない田んぼが増えてきたからだろう。この水は大切にしなければならないが、これにも利権がすべてくっついている。
農業用水の一部を利用してマイクロ水力発電をしようと計画しても、水利権にからんで目的外使用になるとして許可されなかったり、認可を貰うのに大きな手間がかかるということを聞く。環境保全に大きな役割を果たしている農業用水が果たす役割を拡大しても、それが農業に悪影響を与えず、下流にも問題を起こさないのであれば、柔軟に対応してほしいものだ。
まだ時期が早いから水が張られていない田んぼが多いが、そこには水が入ってくるのをいまや遅しと待ちかまえている生物が一杯居るはずだ。生物といっても、農家から見て歓迎できないものも多いとは思うが、彼らも生命の循環の中に組み込まれているのだから、絶滅させようとするのではなく、遠慮して貰うくらいの排除策で納めるようにしてほしいなと思った。特急列車とはいえ新幹線のような速度で走るわけではないので、目に入る景色が与える印象も違うなと思っている内に気持ちよい居眠りをしていた。