効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

バックアップ電力不要のメモリー

今朝の日経新聞に、ローム社がメモリーを保持するのに必要な微量電力を必要としないメモリーチップを発明したと報じている。パソコンの場合、CPUがいろいろ複雑な作動をし、その結果がメモリーに保存されるが、電源を切った場合にもそのデータが消えないように微量の待機電力をかけて保持するようになっている。家庭での電気機器が消費する待機電力が5〜7%ほどになるために、電気機器の待機電力の削減に向けた技術開発がなされ、1%を切る待機電力消費を示すものも市場に普及している。最近の家電製品にも沢山のメモリーが使われているから、このメモリーがエネルギー消費削減に貢献する度合いは大きいだろう。
原理は、メモリー自体に微量の蓄電装置を組み込むことによって従来の待機電力に代替するようだ。この場合、電源を切ってから長時間使用しないとこの蓄電量がリークして少なくなる可能性もあるだろう。一定時間のうちには再度蓄電させるのかしら。しかし、電源コードをコンセントから抜いている場合にはその機能が働かないから、別なデータ消失防止策が組み込まれているのかもしれない。
いずれにしろ、利用者は同じものを使っていると思いながら、特別のことをしなくても自然にエネルギー消費量を落とすことができるというのは効エネルギーの最たるものである。