効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

地球から漏れるメタンガス

メタンガスは天然ガスの主成分で、二酸化炭素の86倍の影響力を持つ地球温暖化ガスだ。メタンガスが地球の内部からしみ出てくることも知られていたし、淀んで発酵した池からも出るし、牛やのゲップにも、人間のおならも原因となる。それらを総合した量は地球温暖化を予測する時に、基礎量として算定されてきた。ところが、その数字を訂正しなければならない量のメタンガスが、米国の南西部地域から排出されていることが、地球衛星の観測結果から分かったという。この排出量はその地域の人達の健康に影響を与えるほどの量ではないが、地球レベルでこれまで想定されていた量を大きく押し上げるもののようだ。この地域は、ニューメキシココロラドアリゾナ、ユタの各州で、天然ガスや石炭の埋蔵量が多く、排出濃度が高くなっているようだ。その排出量は、米国環境保護局が想定していた数字の80%増しに相当するらしいし、ヨーロッパの気象学者による推計量の3倍にもなる。地球について人間はよく分からないことが多いということを示唆するものだと言えるだろう。人間が使う化石燃料から出る二酸化炭素全体の温暖化効果との比較について、この記事は述べていないが、今より化石燃料の使用量を抑えなくてはならないことは確かだ。