効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電気温水器、エコキュートの新しい役割

電気温水器(電気ヒーターで水を温める)はもともと深夜にも稼働の抑制がしにくい原子力発電とか石炭火力発電からの電力を使用して貰って系統を有効利用すると同時に、売り上げを上げる目的で、格安料金が設定されて普及することになった。その後、その一種ではあるが、電気ヒートポンプ給湯器エコキュートが開発され、その効率の高さが売りとなり、オール電化ハウスの目玉ともなって普及したが、原発反対論者からはその意義について疑問が投げかけられていた。だが、最近開発された新製品には、太陽光発電からの電気を使用するのを優先する制御をすることが出来るものが開発されたようで、ここに新しい役割が生まれることになるかも知れない。欧米では既に広く行われているものだが、太陽光や風力発電の出力変動を抑制できるような制御を中央系統指令に従って行えるようになれば、原発を支える電気製品というイメージから、環境負荷を抑えることができる機器としての評価が生まれるかも知れない。
今年は分散型電源の普及を進めることによって、原発の比率を下げようとする市民の動向も具体化するだろうから、それを受けたエネルギー政策を打ち出すことによって、原発ゼロはならないにしろ、全体に占める電源比率を下げることが出来るようになるはずだ。今年はその政策が具体化しないかと期待している。旧来型の電気温水器であっても、もし太陽光発電からの電気だけで温水ができるようなシステムが開発されれば、CO2の排出もなく、環境負荷を下げることができるはずだ。検討すべきことではないだろうか。