効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

自然エネルギーと電気温水器

米国の友人が教えてくれたが、変動する風力発電太陽光発電からの出力を吸収するのに、電気温水器を利用することが実施段階に入りつつあるらしい。北米には約5千万台の電気温水器がある。自然エネルギーからの電気が余る時にこのスイッチが一斉に入るようにして、変動、特に余剰になる電力を消費させるのだという。制御用の機器を取り付けなければならないが、コストは20ドルくらいだから、系統の制御に苦労するより総コストも小さいものとなるかもしれない。この電気温水器は、殆どが電熱線で水を温めるもので、住宅の地下室などに置いてあることが多い。まだ米国ではインバーター式電気温水器は普及していないので、エネルギー効率の面では問題があるが、自然エネルギーの利用を大幅に増やすことができるとすれば好ましいことだろう。理論としては以前から議論されていたが、各地で実証試験が行われているようで、多分、新しく販売される電気温水器にはこのコントローラーを取り付けるのが義務づけされるかもしれない。空調機と併用できれば、自然エネルギーの導入を大きく促進することができるようになるだろう。ガス、LPG、灯油の温水器が主流の日本にこの電気温水器方式は導入しにくいが。