効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

水で余剰電力消費

欧米では電熱式貯湯式の給湯器が普及しているために、太陽光発電が系統で吸収できないほどの出力をした時に、系統からの指令で自動的にこの給湯器のスイッチを入れて、電力を消費させる方法が普及しつつある。暖まった水はいずれ使われるのだから、その時のエネルギー消費は抑制できるという意味で、蓄電の一種だと言える。日本で九州電力が皮切りに太陽光発電の出力が需要を上回る可能性があるとして、系統連系を受け付けないという騒動があったが、何らかの貯水槽に電熱装置を取り付ければ、必要な時にだけスイッチが入って電力を消費することができる。このような方法をもっと考えても良いのではないか。太陽熱給湯器については、最近のものは貯湯槽に溜めて、暖まった水を瞬間式給湯器に接続することが可能になっている。太陽光の発電を停めるようにするというのは実に勿体ない話だが、すぐに蓄電池の設置に走らないで、もっと低技術の消費の方法があるはずだ。夏の夜に氷を作って、それで昼の冷房負荷を落とす方法は既にあるのだから、そのつもりになればもっと簡易な手法が可能ではないか。