効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

変換効率46%の太陽光発電セル

4つのセルを組み合わせた集光式(フレネルレンズで太陽光を焦点に集める)の変換セルで、Soitec社が46%の変換効率を達成したと発表したようだ。この高さの変換効率は世界記録だと言うことだが、そのレポートの中に、これをAIST(日本の産業総合研究所)が確認したとあるから、確かなのだろう。普通に使われている平板のセルを使うものではなく、精度の高い組立が必要となるが、4枚の小さなセルを一つのユニットになっており、それにレンズで集められた太陽のエネルギーが照射されて電気に変換してくれる。同社はいま、南アフリカに同方式のもので4万4千キロワットの設備を建設中だという。この方式は太陽の光が強い地域で威力を発揮するとされている。レンズで太陽光を濃縮するのだから、温度も上がるのに耐えることができるセルでなければならない。その製造コストは平板方式に比べると高くなるだろうが、高効率の実現で実用的な商品となっているのだろう。太陽光発電にはまだ開発の余地が大きいことが分かる。効率が高いということは、設置面積を小さくできるという意味でも優れものだろう。