3月15日の日記に書いたように、当初中国からハワイまで直接飛行する予定であったソーラーインパルスが悪天候のために名古屋空港に緊急着陸したのが先月6月3日。やっと天候が安定したのでハワイへ向けて6月29日に出発し、先週金曜日の7月3日に5日間118時間の飛行を続けてオアフ島に無事到着した。これまでの最長距離を飛んだことになる。72メートルの主翼に17,248枚のソーラーパネルを貼り付け、太陽で発電した電気を蓄電し、電気モーターで回す4基のプロペラで飛行する。重さは乗用車一台ほどらしい。この飛行のパイロットは一人だけだから、一回にとれる睡眠時間は20分だったと報じられている。自動操縦装置は備えているだろうが、大変な苦労をしているようだ。これからさらに太平洋を渡って米国へ行き、それに続いて大西洋を横断することになる。最終目標は出発したアブダビ空港に無事帰着することだが、荒天に遭遇せず、致命的な故障が起きなければ、燃料を使わない飛行機としての記録を達成することになる。成功してほしいものだ。