効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

3Dプリンター

エイモリー・ロビンスの新著(邦題 新しい火の創造、原題 Reinventing Fire)を翻訳しているときに初めて3Dプリンターなる言葉に接し、最初イメージが湧かなかったが、読んでいく内に世界を変える技術になるかもしれないと思った。彼は、一つの例として、自動車の故障修理にも、部品を取り寄せるのでなく、店頭で必要な部品が作れるようになるとしていた。だいぶ先の話かなと感じていたのだが、今や頻繁にこれが紹介されるようになっている。素材も樹脂だけかと思っていたら、最近では粒状金属で溶融温度の低いものを使って部品の金型が作れるという。エイモリーは、このプリンターのソフトが広く情報として交換されるようにもなると述べていたが、どうもその時代に入ったようだ。素材の多様化、大型化、微細化など応用分野は広い。出足では米国に遅れた日本も巻き返しつつあるようだ。
ミニ水力発電の螺旋水車の製作も3Dプリンターを使えば、試作も簡単にできて、性能の良いものができれば、皆でこの製作ソフトをシェアすれば全国に普及させることができるのではないかと最近考えるようになっている。水車の構造自体は簡単だが、効率を極限まで発揮させるには設計に手を加えなくてはならない。この工程がシミュレーションでできれば、大形から小形まで、各種の効率の高い螺旋水車が製造できる可能性がある。誰か手をつけてみないかしら。お金を持ち寄ってプリンターを調達することも考えられる。面白い世界になりそうだ。