効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ルアンダにLNG基地

アフリカの南西部にあるルアンダ天然ガスの液化基地が完成し、今月末から積み出しが始まるそうだ。旧ポルトガル植民地で資源の多い国だ。以前の内戦で大量に埋められた地雷が残っていて危険があるが、政情は一応安定しているらしい。液化能力は年間520万トンで、全量がスポットマーケット向けとなり主にアジア対象だという。生産量は世界のスポット市場のほぼ1割だから影響力はある。昨年初めに出荷の予定が1年遅れたのだが、当初は米国市場も想定していたかもしれない。シェールガスで米国の市場価格が下がったのでアジアだけが対象になったのかなと感じる。米国から日本向けのLNG輸出が認められたから、日本としてはこの調達先の増加は有利だろう。ただ、中国、韓国、インドなどと競合する。日本の戦略的対応が求められる。距離は遠いから輸送コストがかかるだろうな。輸送船の調達も課題かも。