効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

落ち葉のプール

多分NHKだと思うが今日のテレビニュースに、ある公園の普通なら水のある子供用プールに落ち葉を一杯入れて、そこに子どもたちが飛び込んだりね転がったりしている光景が放映されていた。プールはそれほど大きなものではないが、それでもそれを一杯にするだけの落ち葉を集めるにはかなりの人手がかかったに違いない。頭からではないにしろ、円形プールの縁から倒れ込むと、ふわっと持ち上げられるようにジャンプする。楽しそうな笑顔を見せる子どもたちが大勢。何度もいろいろな姿勢で落ち葉の布団を試していた。落ち葉に埋もれて喜んでいる子もいる。
このようなことを考える創造力のある人がいることにまず感心した。プールは水だ、水がなければただの窪みだというのが常識だが、そこに今の季節にしか手に入らない、しかも自然や季節を感じさせる、そして安全な素材である落ち葉を使おうという発想はなかなかできるものではない。そこでまた考えた。この遊びが済んだ後の落ち葉はどうするのだろうか。落ち葉は焚き火というのが通り相場だ。しかし、それだけでは消えてなくなってしまう。残った灰は何かに使えるかもしれないが、子どもたちの頭に残るものとはなりにくい。
仕事柄から来る発想だが、落ち葉に生ゴミや牛や豚の糞を混ぜ合わせて上手に管理すれば有機肥料である堆肥となる。時間がかかるのが難点だが、子どもたちに自然の循環を教える教材としては最適のものにならないだろうか。できあがった堆肥は学校などで果樹の肥料に使って貰って、その原材料を示してやれば良い。化学肥料を使わない有機農園がある学校もあるだろう。そのようなところとタイアップすれば、普通なら厄介者のゴミとなってしまう落ち葉が、価値ある有機肥料に変化することを子どもたちに実感して貰えるのではないかなどと考えた次第。