効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ゴミを焼かない埋めない

この間奈良市のゴミ処理設備新設計画が難航していることを述べた。今日の奈良新聞が報じているのは、斑鳩町のゴミ処理設備が老朽化し、建て替えには敷地に余裕がなく、移転建て替えには建設費負担が大きいので、今後どう対応するか検討しているということだ。そして、残る選択肢は現施設の延命と外部委託。延命して継続稼動させる方が外部委託よりも年間経費が約8千万円高く、炉の故障などリスクもあることから最終的に外部委託を決定した。今年3月末にゴミ焼却施設を停止し、4月から三重県の業者に可燃ゴミの焼却委託を始めている。
その外部委託に必要な経費を削減するために、町は生ゴミや木くずの分別回収により堆肥化や町民の意識啓発などによってゴミの減量に取り組むことにしている.町が掲げた目標が「ゼロ・ウエイスト」。生ゴミの分別はすでに実施区域を拡大中。平成27年度に全世帯を対象とする。本年度は2500世帯に生ゴミ処理器を無料配布して分別回収を実施し、これによって生ゴミで5%、木くずで15%が減ったという。同町の一人一日当たりゴミ排出量は637グラムと、奈良県の932グラム、国の976グラムに比べると少ないのだが、これがどのようにこれから進展するか興味のあるところだ。ゴミを資源として再利用できる量が増えれば、他の自治体からも注目を浴びるだろう。町の人口が少ないし、対比としても利用しやすい地域だから推進しやすいのかもしれないが、利用価値のないゴミという名称がなくなるくらいになればと期待している。