効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

造船王国になった中国

今日の日経新聞が、中国の2009年の造船受注量と09年末の受注残が韓国を抜いて世界一位になったとする、船舶関連調査会社である英国クラークソンのデータを報じている。中国kは自動車の生産販売台数でも09年に世界1位となったばかり。10年には国内総生産GDP)で日本を超える見通しで、世界経済の存在感がさらに増すことは確実だとこの記事に書いてあるが、中国の存在感は経済だけではなく国際政治の世界でも極めて大きくなっている。かって食糧援助を受けていたこの国が、いまでは世界第三位の食糧援助国になっている。その援助を使って飢餓の国アフリカとの関係を強固にしつつある。かって日本は造船王国だった。自動車でも世界を圧していた。日本はこれから世界に誇れるものをアニメ以外にも開発しなければならない。そして食糧自給率(熱量評価基準で)が40%の日本は食糧援助国にはなれない。
一方、毎日新聞には、中国の農地が、大量の化学肥料使用のために890年代以降急速に酸性化していることが、中国農業大や米スタンフォード大などの分析で分かったとする記事が出ている。肥料中の窒素は、温暖化を進める亜酸化窒素の発生源で、米中のチームは環境悪化の加速を警告している。農業にも絡むが、中国の水を巡る状況も非常に心配な方向に向かっている。まず飲料水としての水が、絶対量としても確保できなくなる可能性があるし、水の汚染が急速に拡大している。化学肥料もこれに関わるが、工業化による水汚染が急速に広がっている。これらに関係する資料が外部に出ることが少ないのでわかりにくいが、社会環境に両極端な事象が見られる。
この負の面との関わりで、日本の環境技術が貢献できるとよく言われる。しかし、技術はすぐに一般化する。それをいち早くこなして自分のものにしてしまうのが中国だろうと思う。日本はこれから国を支える資産をどこに築けば良いのだろう。
いま気づいたが、昨日送った日記が掲載されなかったようだ。これで2日目の抜け。残念。何かミスをしたのだろう。