効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■人工光合成

植物は太陽光をエネルギー源にして生命体の基本物質である糖質を作り、これを基本にして蛋白質の合成まで行っている。このプロセスを人工的に作り出すことができれば、世界の食糧問題も解決するはずだが、その技術開発はまだ初期段階だと理解していた。だが、今日見た報道記事に拠れば、かなりの完成度に達し、それも日本の技術が核になっているらしい。

その記事の説明では、植物の光合成をまねて、太陽光を使って水を分解して水素などを取り出し、二酸化炭素(CO2)などと反応させて燃料やプラスチック原料などを作る。温暖化を進めるCO2を有用物質に変えられることから脱炭素の切り札とされる。光触媒を使う方式と電極を使う方式に大別される。実用化に向けて変換効率の向上や装置コストの低減が進められているといことだ。

東京理科大学藤嶋昭栄誉教授が1967年、水に入れた酸化チタンに光を当てると水を分解する「本多・藤嶋効果」を発見したことが端緒となり、研究が盛んになったとのこと。2011年には岡山大学の沈建仁教授が植物の光合成を担うたんぱく質の結晶構造を解明するなど、日本から大きな研究成果が相次いでいる。国内企業も価値の高い特許を多く保有しており、日本がリードする技術分野とされる。しかし、最近は海外勢の追い上げも激しく、特に中国は近年、特許出願を爆発的に増やしている。21年9月には中国の研究機関が人工光合成を使いデンプンの合成に成功したという成果が米著名科学誌に掲載され、世界で驚きを呼んだ。

具体的なプロセスは分からないが、光合成が工業的に行われる時代が近くなって一ルウと言うことだ。しかし、植物が簡単に見える光合成を植物組織の中で行っているように、大規模な工業プロセスにならないようにして、効率よく行えるようになるまでにはまだ時間が必要だろうが、炭酸ガスを原料にして有機物を大量に生産出来るようになれば、脱炭素にも大きく貢献し、食糧不足問題も解消できるのを期待できるのは嬉しいことだ。

 

 

 

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作り

のご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form