効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電気とガスの共同作業

この内容は、本来一昨日アップするはずのもので、準備してあったので没にするのは惜しいと思って今日のアップにしました。毎日の行動を書いているわけではないのでかまわないのですが、何となくいいわけです。
本来ガス給湯器などのガス機器メーカーであるリンナイが、電気ヒートポンプ給湯器と高効率ガス瞬間湯沸器エコジョーズを組み合わせて、より効率を上げることができる、いわばハイブリッドの給湯器を商品化した。同社によると世界初のものだという。電気ヒートポンプ給湯器は、外気が持つ熱を利用して水の温度を上げるシステムで、オール電化の中核となるものだ。深夜帯に電気を消費するので電力会社としては夜に落ち込む需要を押し上げてくれるので極めて収益性が高い。だからその販売促進のために、深夜電力を発電原価に近いほどまで下げ、それに加えて、エネルギーとして電気だけを使う(オール電化)ようにすれば、さらに10%電気料金を引き下げるという料金政策を実行している。そのために新築住宅の大きな部分がこのオール電化になっている。ガス会社、特に中小ガス会社やLPG供給会社とすればのど元に匕首を突きつけられた感じだ。そのガス会社の困っているのを一つの新しい市場と考えたリンナイの新商品。オール電化の低料金の魅力を打ち消すだけの商品になるだろうか。
リンナイの発表による新製品の特徴は,必要とする湯の温度や量に合わせて使用する熱源を変える点にある。例えば,少量の湯を供給する場合はヒートポンプが稼働。風呂などの大量の湯を一度に使う場合はヒートポンプとエコジョーズを併用し,床暖房や浴室暖房を運転する場合はエコジョーズを使う。 こうして最適な熱源を選ぶことにより,1次エネルギー効率(使用エネルギーを化石燃料の使用量に換算したもの)を124%にまで上げることに成功した。年間CO2排出量は,既存のエコジョーズに比べて約20%,エコキュート460Lタイプに比べても約30%削減。年間の給湯ランニングコストエコジョーズの約半分になるという。導入時の投資償却期間は約7年だ。深夜にお湯を使って貯めておいて昼に使うエコキュートの場合、家族が多い場合などお風呂の給湯に湯切れを起こすことがある。その欠点を高効率ガス給湯器で補う形になるのだろう。炭酸ガスの排出量削減効果は上がるだろうが、トータルの光熱費をエコキュートより引き下げられるかどうかは分からない。しかし、ガス会社にとって勧めることのできる商品となってほしい。