効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

「歩く・なら」

この24日の奈良新聞に、いつも後手を踏んでいると思っていた奈良県庁が全国で始めての観光情報提供をしていることを報じている。「山の辺の道」や「金峯山寺から修験道の道」など県内を歩いて楽しむ、県の「歩く・なら」推奨ルートマップが、全国のコンビニエンスストア「セブン・イレブン」の店頭に設置されているマルチコピー機ネットプリント機能を使って印刷できるようになったということだ。
推奨ルート毎に設定された「プリント予約番号」を入力し、カラー一枚につき60円で情報がプリントアウトされる。予約番号の情報自体は、同コンビニのコピー機ネットプリント機能を利用して、予約番号「NARA0000」を入力すると、番号がついたモノクロ一枚20円の一覧表が得られるし、奈良県の「歩く・なら」ホームページからも入手できる。セブン・イレブンは8月末現在、全国で約12,400店、県内には約60店ある。推奨ルートは7つのカテゴリーで20ルートあって、県のホームページで公開しているそうだ。
奈良に来る人には脚を使わないと楽しめないよとよく言うのだが、この表題はまさにそれを伝えてくれている。道路インフラが不足しているから人を呼べないとよく聞くのだが、この問題はそれを言っても今すぐ解決できないのだから、逆にそれを利用する方が賢明だといつも思っている。脚の弱い人も訪れるから、その支援策についてもすぐ自動車ではなくて知恵を絞る必要があるだろう。このような情報がインターネット以外でも入手できることは良いことだし、それ自体が奈良を宣伝することになる。良いホテルがないから外国人を呼び込めないともいうが、民宿などを工夫すればいくらでも宿泊施設はできるはずだ。歩くを前提にした奈良観光に力を入れ始めたのが分かって嬉しい。