国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭が初めて同じ県で開催され、昨夕その開会式が開催されたのに参加した。ワイフが申し込んでくれたのに便乗。11月30日まで県内全市町村で芸術文化関連行事が行われるという。開催当日の夕刻の天候が心配されたが、青空に半月がかかる上天気。気温も下がって半袖では寒いくらいだった。千人ほどが東大寺大仏殿の前の広場に集まり、皇太子ご夫妻も出席されての式典。雅子妃殿下がお越しになってお元気な様子に接することも嬉しいことだった。月と星が見え、近くではコーロギの鳴き声も聞こえる中でのパーフォーマンスも、健常者と障害者が一緒になってのものも多く感動させられたが、奈良の歴史を辿る機会を与えて貰ったと思う。地元の大学や地域団体の支えも身近に感じる機会ともなった。飛鳥の時代に中国からの仏教と共に文化も移ってきて、日本古来の文化と融合したのだということをあらためて感じ、これからの日本を奈良から発信できることはいわばこの地が歴史を受け継ぐ責任であるようにも思う。エネルギーについても、何か奈良独自のものを生み出せないかと再度考えさせられている。9時半頃に終わってから東大寺から徒歩で近鉄奈良駅まで戻り、居酒屋風の店で食事をしたのだが、気持ちの良い雰囲気に囲まれてゆっくり過ごし、殆ど終電車に近い時間になったのもワイフともども久しぶりのことだった。足腰を悪くしているワイフが、全行程を歩くことができたのも嬉しいことの一つでもある。
資料などを入れた手提げ封筒に、障害者が絵を描いてくれていて、全部異なるものだったのにも、身近に障害者の存在を感じさせるものだった。