効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

鹿肉

鹿の肉を食べる機会が日本では殆どない。美味しいものだそうだが。昔ロンドンに駐在しているときに、住んでいた近くの人から、日本からの観光客を宛てにして、鹿のハンティングを考えているがどうか、と相談を受けたことがある。日本にはハンティングが一般的ではないのでそのプロジェクトは諦めた方が良いと説明したのだったが、すぐには納得してくれなかった。いま北海道でエゾシカを食肉として普及させようと、地元の食肉事業協同組合が今年9月、等級制度を導入する。牛肉のように脂の乗りなどをもとに「A」「B」と設定。肉質や価格にばらつきがあるという課題を解消し、首都圏での消費拡大を目指すという報道を見て昔を思い出した次第。奈良市内に住んでいると、奈良公園の鹿が鹿全体のイメージを作っているが、奈良県内でも鹿による森の被害が拡大しているらしく、間引きのために捕殺されているという。北海道ではエゾシカによる農林業被害額が年50億円を突破しているそうだ。北海道に限らずどうも全国的であるようだ。英国に居るときに鹿肉は食べた経験があるため、味としては悪いものではないと思う。イノシシの肉は珍品扱いされることもあるのだから、鹿もうまく売り出せば定着するだろうと思う。これから地球環境対応として植林や若木の保護が真剣に行われるようになると予想されるが、鹿は若芽を好んで食べるそうだから、繁殖しすぎるのを防ぐ必要がある。勿論適正な生息数とのバランスが必要ではあるが、鹿肉をちょっと良いブランドに育てることができれば、森林業者も助かるのではないか。鹿というと神の使いというイメージもあるだけに、神にあやかる食品として定着させるのが良いかもしれない。どこかからお叱りを受けるかもしれないが。現在1キログラム2000円程度で売っているモモ肉の場合、「A」は2500円、「B」は2000円、それ以外は1500円程度などと標準価格を設けるらしく、ネット販売もするというから利用して試食してみようか。