効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

酒の新ブランド

奈良女子大学が5月1日に迎える創立百周年の記念として面白いものが登場する。「奈良の八重桜」と命名された新しい日本酒だ。奈良女子大学が発想し、それに春鹿で知られる蔵元、今西清兵衛商店と奈良県工業技術センターが協力して創り出したもので、3年の時間をかけている。最初に県花であるナラノヤエザクラの花びらから清酒酵母を抽出するのに成功し、分析、培養を経て昨年12月下旬に酒作りが始まっていたそうだ。
2月24日には、2月5日の搾り作業を経て貯蔵されていたこの酒を、300ミリリットルの瓶5千本に専用機で注入した。今後奈良女子大学の学生がデザインした正倉院文様のパッケージを施して出荷される。白ワインのような味わいだという。百周年記念に合わせて発売されるが700円前後の値段が予定されている。
今西清兵衛商店さんから自宅に試飲会の案内をいただいている。奈良ホテルで催されるのだが、何とか時間を作って参加したい。仕事が重なりませんようにと願っている。桜の花ビラに酵母菌がいるとは思いもかけないことだが、これを思いついた同大学の特任準教授、藤野千代さんはたいしたものだ。奈良特産として定着してほしい。奈良に銘酒があると東京の人に言うと、酒なら京都と違うかという。奈良に神道、仏教が始まったことを考えれば、それにつきものの酒は奈良で熟したはず、というとなるほどという顔をする。このような歴史に裏付けられたものが奈良には多くあるのだが、どうも広く知られるところまで行っていない。奈良は神社仏閣だけでなく、産品にも良いものがあることを知らせる努力をしなければなるまい。このお酒がそのきっかけになればと期待している。