効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■うるう秒廃止

うるう秒廃止という言葉を報道記事で見たときに、その意味が当初分からなかった。記事を読み込んで分かったのは、地球の自転速度が毎年微妙に変化しているために、世界標準時を地球の自転時間に合わせることを、うるう秒の修正というのだと理解できた。

国連専門機関の国際電気通信連合(ITU)が、2035年ごろまでに「うるう秒」を廃止することを年内に決める見通しとなったと報じられている。うるう秒は世界の標準時が地球の自転に基づく時刻からずれるのを修正してきた施策の名称のようだ。この廃止は、世界のIT化と密接に関係しているものだと思う。

これまでは、地球の自転が年間何回かによって時間を定めていたのだが、情報通信機器の制御には、秒以上に短い時間単位の制御が行われるようになっている。しかも世界全体で同じ時間制御が行われているから、うるう秒精度で、1日、1年の長さを変えると、それにどこかで遅れが出ると、情報システムのタイミングが崩れて、システム全体の機能が停止する可能性が出るようになったようだ。

地球の自転と時刻のずれは「うるう分」や「うるう時間」などを新設して対応する。うるう秒による調整は過去約50年で累計27秒生じた。仮にうるう分やうるう時間を適用する場合には、少なくとも100年以上先になる見込みだ。その時には、情報通信システムやコンピュータシステムの制御のタイミングが一斉に行われなければ、時間を基準に作動しているシステムが混乱して停止してしまう可能性が高い。従って、秒より長いタイミングでの切り替えをすることになったのだろう。

影響が大きい米国のメタやグーグル、アマゾン・ドット・コムマイクロソフトは米国立標準技術研究所(NIST)などとうるう秒の廃止を求める活動を繰り広げていた。これまで、うるう秒による調整は、日本時間の午前8時59分59秒のあとに1秒を足すような「正のうるう秒」だった。しかし、近年は地球の自転が速まっているとされ、35年までに1秒を減らす「負のうるう秒」が初めて発生する可能性が指摘されている。企業のIT機器が負のうるう秒に対応するには、午前8時59分59秒を刻むことなく、58秒の次に00秒に移る特殊な処理をしなければならない。前例のない取り組みとなるため、メタは22年のブログ投稿のなかで「負のうるう秒はソフトに壊滅的な影響を与える可能性がある」と主張しているらしい。

地球の自転速度の微妙な変化が、情報化社会の根底を揺さぶっているのだとは驚きだ。

 

 

 

 

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