効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■水素燃料のトラック

水素燃料電池を動力源とするバスや路面電車は、既に数年前から中国では実用化され、各都市で利用されている。その点で日本は大きく遅れていたのだが、やっと日本通運がトラックに燃料電池を採用したようだ。水素燃料電池(FC)トラックを2023年末までに20台導入すると発表したと報じられている。

燃料電池自動車(FCV)は電気自動車(EV)トラックより短時間の燃料補給で長く走行できる。輸送網全体の二酸化炭素(CO2)排出量を削減する「スコープ3」の動きが強まる中、脱炭素対応を急ぐ荷主企業の需要に応えるものとなる。1回10分の水素充填で走行できる距離は260キロメートルと、1回11時間の充電で100キロメートル前後のEV車両に比べて短時間の補給で長く走れる。導入するFC車両メーカーは非公表としているが、おそらく燃料電池自動車を永年開発に力を入れてきたトヨタ自動車の系列だろう。

日通はEV車両も9月末時点で5台保有しており、24年1月までに11台に増やす予定だ。今後のFCとEVそれぞれの導入計画については「インフラの整備状況や車両性能、使い勝手を確認した上で方向性を検討する」としている。大型車両にはFCを利用し、蓄電池の利用は中型車に使うのだろう。大型車に蓄電池駆動にすると、蓄電池の重量が大きくなり、荷物よりも電池を運ぶような形になってしまう。

燃料電池自動車の普及に向けた課題は水素を補給する拠点数の拡大だろう。日通のように集荷施設を持つ所は、そこで集中的に水素燃料の補給がし易いし、一回の補給で走れる距離も蓄電池より長い。その意味で大型トラックに燃料電池駆動がこれから増えてくるに違いない。



 

 

 

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