効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■三菱ふそう、20年代後半までに燃料電池車を量産

 三菱ふそうトラック・バスは26日、水素を燃料とする燃料電池(FC)トラックを2020年代後半までに量産すると発表している。環境対応車として電気自動車(EV)とともに将来的には二本柱とする方針で、実用化に向け研究開発を加速する。航続距離は300キロメートルを目標にする。またアプリケーションによっては最大1000キロメートルまで伸ばすこともできるという。バスについては、トヨタ自動車がオリンピックに向けて量産する体制に入っていたはずだが、新コロナウイルス騒動でオリンピックが延期されたために、これからどうなるか不確かかも知れない。3月にトヨタ自動車日野自動車が、日野の大型トラックをベースにしたFCトラックの開発を始めたと発表した。ホンダといすゞ自動車も大型トラックの共同研究を始めた。

 FCトラックの普及に影響するのは水素充填設備だろう。運送事業者単位で設備を持つことには、現行の水素関連規制を見直して設置しやすくなるようにすれば、普及はするだろう。水素自体は化学産業や製鉄事業で大量に製造されているから、それを増量するのに大きな障壁はないだろう。だが、FCに利用できるだけの純水素が供給できるかどうかについての情報を持っていないので何とも言えないが、一定の基準内に納まった水素の供給ルートを確立する必要がある。この水素を再エネの電力で作るという方式が実用的な段階に達するのはまだ数年先だろうから、現在ある水素供給チャンネルをうまく利用できるかどうかが鍵になってくる。

 トラックやバス以外に海外では利用され始めているのが路面FC列車だ。日本でもまだ路面電車が残っている所はあるから、そこへの燃料電池利用は考えられる。電車そのものに燃料電池を取り付けるのではなく、電力供給をする変電所に大型の燃料電池を設置する方がやりやすいだろうと思っている。既存の設備がそのまま利用できることも利点となる。この方式の場合、燃料電池は高分子形だけでなく、固体酸化物形、さらには溶融塩形などの物も候補に入ってくる。検討を開始する時期に入っているのかも知れない。

 

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