効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■九州の風力発電

北海道に風がよく吹くということはよく言われるが、同じ日本列島だから、九州にも同様に風は吹いている。九州は南の端にあるから、太陽光は沖縄に次いで面積当たりの光の量は大きい。だから太陽光発電の設置が多く、快晴の昼で電力需要が多くないときに、余剰電力が生まれ、九電管内では制御できなくなり、出力抑制を太陽光発電事業者に要請するのが問題になる。

その九州で、九州電力グループが陸上、洋上で風力発電所の開発をペースアップしていると報じられている。同グループが掲げる再生可能エネルギーの「主力電源化」を実現するには、風力のポテンシャルを生かし、再生エネのエースに育てることができるかが課題となる。海に囲まれ、年間を通して安定した風が吹くことから「風の岬」と呼ばれる鹿児島県の長島。標高200~400メートルの山並みに、30階建てビルに相当する高さ116メートルの風車が21基設置されていて、巨大な白いブレード(羽根)が回っている。九電グループの「長島風発電所」の発電出力は計5万400キロワット。想定の年間発電量は、一般家庭3万世帯の年間使用電力に相当する1億キロワット時とされる。

現在、九電グループが九州で運用している風力発電所は6カ所。20年に串間風力発電所(出力6万4800キロワット、宮崎県串間市)、21年に唐津・鎮西ウィンドファーム(同2万7200キロワット、佐賀県唐津市)と立て続けに大規模な発電所の運転を開始している。22年度に九電が供給した電力に占める風力発電の割合は、他の事業者からFITで買い取った分を合わせても約1%にとどまる。現状では太陽光の13%とは大きく開きがある。

風力発電の適地は年間の平均風速が毎秒6メートル以上とされ、多くが沿岸部や山地に集中する。実際の開発には周辺への騒音や野鳥への影響などを考慮する必要があり、ブレードのような大きな部品を運ぶための港や道路も必要となる。

業界団体の日本風力発電協会(東京・港)によると、出力1万キロワット以上の風力発電所は22年末時点で日本全国に150カ所。最も多いのは東北の49カ所で、九州が22カ所、北海道が17カ所で続く。北海道の設置個所(容量ではない)が少ないことを初めて知った。九電グループやJパワー、西部ガスなどは北九州市の響灘臨海部で、海底に固定する「着床式」の風車25基からなる洋上風力発電所を建設している。23年3月に工事が始まり、25年度には運転を開始する予定。出力は国内最大級となる計22万キロワットになる。

風は電力需要の少ない夜でも吹き、発電するから、需要に合わせるための調整電源が必要になる。それが十分に機能しなければ、また太陽光発電と同様の発電抑制になりかねない。九州電力はどのように対応するつもりだろうか。

 

 

 

 

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