効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■e-メタン

大阪ガスのプレス発表によると、同社の100%子会社であるOsaka Gas UK, Ltd.(社長:大井田 賢士、以下「OGUK」)は、e-methane(以下「e-メタン」)プロジェクトの開発を進めているベルギーのTree Energy Solutions Belgium B.V.(以下「TES」)と、e-メタン分野に関する包括的な共同検討を開始するための覚書を締結したとのことだ。

大阪ガスグループはTESと連携して、e-メタンの有用性の理解促進および社会実装に資する制度設計に向けた各国政府への働きかけに加え、既存のガスインフラを活用できるe-メタンサプライチェーン構築に向けた包括的な検討を行うことによって、e-メタンの更なる普及を目指すとのことだ。

e-メタンは、燃焼排ガス中の二酸化炭素をリサイクルして、水素と合成させ、都市ガスの原料を作る技術「メタネーション」によって合成されたメタン。水素は再生可能エネルギーからの電力を使って水を電気分解して造るグリーン水素が使われるのを想定している。

水素の利用形態の一つであるe-メタンは都市ガスとほぼ同じ成分であり、既存のLNGの液化・輸送設備および都市ガスインフラや、需要家が保有する燃焼機器を利用できるため、都市ガス燃料の脱炭素化に繋がる有効な方策となる。

TESは、ベルギーのブリュッセルの本社を含め、米国ヒューストンや中東アブダビなど7都市に拠点を置く企業。同社は再生可能エネルギーが安価な欧州域外で生産したe-メタンを液化・輸送し、欧州市場で販売すべく、ドイツのエネルギー大手E.ON SEならびにフランスのEngie S.A.と共同で、ドイツにおける浮体式LNG輸入基地の開発を進めている。また同社は、この事業戦略に沿ったe-メタン供給元として、フランス石油メジャーTotalEnergies SEと共同で米国における製造プロジェクトも立ち上げている。

ただ、e-メタンも燃焼させると炭酸ガスを排出するため、都市ガスのユーザーがどれほどそれを評価するかがこれからの課題ではないかと思っている。

 

 

 

 

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