効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■アンモニアを発電燃料に

IHIは2022年6月16日、2000kW級ガスタービンで液体アンモニアのみを燃料とするCO2フリー発電を実現し、燃焼時に発生する温室効果ガスを99%以上削減することに成功したと発表した。これまでは化石燃料との混焼で利用されると理解していたが、それだけで発電用タービンに利用できるとすると、水素より扱いやすく、かつ、炭酸ガスを排出しない燃料となる。

アンモニアは液化しやすく、摂氏20度の場合0.857 MPa (8.46気圧)で液化する。高圧にしなくても液化するということだ。また、液体アンモニアは沸点が-33℃と高いから、海外からLNGと同じような方式で輸入することも可能になる。これまでは70%を超える高いアンモニア混焼率での運転時に、温室効果ガスの一種でありCO2の約300倍の温室効果を持つ亜酸化窒素が発生してしまう点が課題となっていた。今回IHIでは同社横浜事業所の2000kW級ガスタービンで、新たに開発した燃焼器による運転実証を行ったが、その結果、70~100%の高いアンモニア混焼率でも温室効果ガス削減率99%以上を達成し、液体アンモニアのみの燃焼で2000kWの発電ができることを実証したという。今後はさらに窒素酸化物の排出量削減を目指すとともに、運用性の向上や長時間の耐久性評価を行い、2025年に液体アンモニア100%燃焼ガスタービンの実用化を目指す方針だと報じられている。

アンモニア自体は昔から冷媒として使われてきたから、その流通にもそれほど大きな課題はないだろう。毒性と腐食性の高さの克服も難しいことではない。水素より使いやすい燃料として利用分野も拡大するだろう。

 

 

 

 

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