効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■建設業界からの炭酸ガス排出

国連が指摘しているように、ビルの建設からは多量の炭酸ガスが排出されている。完成後のビルも炭酸ガスを排出してはいるが、建設中の現象については余り注目されてこなかった。国連は、建築数を抑制し、建築資材も炭酸ガス排出の少ない資材を利用すべきだとレポートしている。

建設業界からの炭酸ガス排出量は、世界の排出量の37%になるとしている。都市化が進展する中で、この数字が大きくなることは確かだろう。排出量の多いのは、建設資材の中核であるコンクリートと鉄鋼資材。地球温暖化が進む原因の中核となるようだ。

一方国連は、この業界でも2050年迄にネットゼロ・カーボンの達成は可能だとしている。各国政府が適切な法規制を実施して、使用する資材、建設の方式などにカーボンの排出が少ないものを採用させることを強制するという方式だ。また、建設数そのものを減らすことも提唱している。また、既築の建物についても、使用目的に応じた改築、改装を行い、単位面積当たりのエネルギー消費量を大きく削減することができるともしている。

建築工法を工夫すれば、鉄鋼ではなく木質系の素材で骨組みを作り、十分な強度を持たせることが可能だという。セメントやコンクリートの一部を樹脂素材に置き換えることもその一つ。建設時に使われるトラックやクレーンの電動化も脱炭素に向けて大きな効果を生む。資材の再利用も効果的になるのだから、建物の廃材の再利用技術の開発が必要となる。

言われてみればその通りだろう。完成した建物のエネルギー効率に加えて、建設時に排出された炭酸ガスを指標として、建物の評価をするようにすれば、その建物の利用者にも環境配慮の意味を理解させる原動力になるかもしれない。

建設業界がこの分野の新しい技術開発を進めることが必要となっている。

 

 

 

 

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