効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■都市ガスの差圧発電

大手の都市ガスは殆どLNG液化天然ガス)を原料にしている。低温で液化しているLNGを熱交換器に海水をかけて温め、膨張する圧力も利用して高圧にして工場から送出している。その高圧ガスが供給管の途中で中圧に圧力を下げ、さらに家庭などには低圧にして供給している。

高圧、中圧、低圧と圧力が下がるときには、ガスは膨張する。その膨張するときの圧力を利用して発電するのが差圧発電。原理的には昔から知られていたが、発電コストが高くなるために、殆ど実用化はされていなかった。

それを東邦ガスが、発電設備の小型化などでコストダウンを成功させることによって,差圧発電を開始した。その資料によると、一基の発電能力は計405キロワット。年間の想定発電量は3,500メガワット時で一般家庭720世帯分に相当する。同工場のガス製造で発生するCO2の1割にあたる年約900トンを削減できるという。

導入費用は3億5000万円で、東邦ガスはその半額を環境省補助金でまかなった。企業が導入する際には「理想的な環境で運転できれば、補助金がなくても10年程度で投資を回収できる」という。タービン発電機を扱うTBグローバルテクノロジーズ(東京・中央)と共同で開発したものだ。

このシステムは、タービンと発電機を一体化させたもので、従来方式と比較して設置スペース50%以上、導入コスト30%以上の削減を実現したそうだ。この発電には化石燃料を使わないから、炭酸ガスの排出はゼロ。都市ガスが利用される時に排出される炭酸ガスと相殺する効果が生まれる。

今後、東邦ガスを含む都市ガス事業者や工場等の大規模な顧客への普及拡大を通じて、未利用エネルギーの活用を促し、CO2削減に貢献することが出来る。顧客から見ると、再生可能エネルギーによる電力を使用するのと同じ意味合いがある。今後の普及に期待したいものだ。

 

 

 

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