効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■エアバスが35年に水素旅客機

欧州のエアバスが、世界初となる水素を燃料とし、二酸化炭素(CO2)を排出しないゼロエミッション(ZE)航空機を2035年までに事業化する方針を発表した。3種類のコンセプト機のデザインも披露したというからかなり具体的な検討を済ませているのだろうが、15年先の目標だから乗り越えるべき壁はかなり厚いのだろう。米ボーイングが次世代の中型機の開発を見直すなど、新造機開発がコロナ禍で滞るなか、エアバスはあえて技術革新を前面に出した形になる。

ZE航空機はジェット燃料の代わりに水素を燃料とし、改良したガスタービンエンジンで燃焼して動力を得る仕組み。エアバスは今回、3種類のコンセプトを披露した。

一つは主翼が機体と一体となった「全翼型」と呼ぶ軍用機でよくみられるデザインを採用し、最大100席が乗員可能で、航続距離は約3700キロメートル以上とした。胴体が非常に幅広く、水素の貯蔵や供給方法で多様な手法を選べるうえ、客室も柔軟にレイアウトできるという。さらに現在の航空機でも使われる「ターボファン型」と「ターボプロップ(プロペラ)型」のコンセプトも出した。

ターボファン型は約3700キロメートル以上の航続距離で、大陸間も飛行できる。座席数は120~200席を想定する。後部圧力隔壁の後ろに設置されたタンクを使用し、液体水素を貯蔵・供給する。プロペラ型は近距離飛行を想定し、航続距離は約1852キロメートルで座席数は最大100席としている。

ここで核になるのは液体水素の貯蔵タンクだろうと思う。従来使われてきた材料では水素による腐食が避けられないだろうから、おそらく炭素繊維などを利用した新しい素材で、かつ、高度差による圧力の変動も吸収し、水素供給を安定に行えるものでなくてはならない。機体そのものの設計は、この燃料貯蔵、供給、補給システムが確定すれば、大きな課題はないだろう。

 

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