効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■石狩市にマイクログリッド具体化プロジェクト

北海度石狩市の石狩新港は、災害時の緊急物資輸送の役割を担っているが、電力供給が止まると、バックアップ電源が整備されていないために、その機能を果たすことができない。この課題を解消するために、住友電気工業と協力して、この地域に向けたマイクログリッドを開設するプロジェクトに着手したと報じられている。災害時にも自立的な電力供給を可能とする地域マイクログリッドの構築を行い、「①災害に強い石狩湾新港エリアの構築」、「②石狩湾新

港エリアの電力需給のスマート化」の達成を目指すとしている。

石狩湾新港エリアに太陽光パネル住友電工の「レドックスフロー電池」を設置。エリア内のエネルギーマネジメントを行い、港湾施設や設備に電気を送る。運用開始は2021~22年度を目指す。レドックスフローバッテリーは、普通の蓄電池とは異なり、五酸化バナジウムの電解液を外部から電極に供給する方式であるため、規模の増強がやりやすく、反応も早いために、いま急拡大中のリチウムイオン電池とは異なった分野での利用を期待していたが、この石狩新港のプロジェクトはその良い足がかりとなるだろう。

石狩湾新港エリアの配電系統はループ状かつ配電自動化システムによる運営が実施されているようで、配電系統内の事故による停電に対しては早期復旧されるようになっているが、この地域への送電系統が停まった場合には、自前の発電設備がなければ、復旧は送電系統に支配される。その課題を解決するために、再エネなどの電力をフローバッテリーに蓄電し、地域内での需給制御によって、送電系統から地域の配電系統を切り離し、電力の需給バランスをとりながら地域系統の運用をするもので、マイクログリッドの特徴をふるに利用したものだと言えるだろう。

ここで成功裡にシステム構築ができれば、これに着目する自治体や地域組織が出てくるだろう。完成した後には、その制御システムを強要できるようにして、広く地域に提供できれば、その波は国内にとどまらず、海外へも事業展開ができるかもしれない。

 

 

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