効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■旅館で水素を燃料に使用

水素を一般家庭やレストランで燃料に使えるとは思っていなかった。以前、現役時代にロッキーマウンテン研究所のAmory Lovins博士を実験住宅に案内したとき、そこで水素燃料の供給管が廊下の下に設置されていた。それを見た博士は、配管材料、接合方式、漏洩検知の方法など、かなり細かい質問をしたが、その時に、水素は扱いにくいものだと印象づけられていたのだった。

だが、水素は現在、地球温暖化への対応策の一つとして極めて重要視されている。しかし、LPGのように一般の調理場で使えるものだとは全く考えていなかった。だが、次の記事に出くわして、いわば驚愕したと言っても良いだろう。

次世代エネルギーの一つとして期待される水素ガスを燃料に使った水素コンロが、神奈川県箱根町の高級旅館「円かの杜(まどかのもり)」に導入された。水素コンロの本格導入は国内初で、コンロを製造・販売するベンチャー企業「H2&DX社会研究所」(東京都千代田区)の福田峰之代表取締役CEOは「環境に優しい旅館になることは間違いない。ここから第一歩が始まることを期待してほしい」とPRした。

水素ガスの取扱については厳しい規制がかかっていると理解していたのだが、この水素コンロについて、そのような規制はないのだろうか。あるいは、何らかの工夫をして、コンロの燃料に使えるような仕様にしたのだろうか。

導入した水素コンロは2台のようだ。経費はコンロと導入に当たってのコンサルティング、事前の準備、研修など合計で約750万円となる。これは実証試験のようなもののようだが、それを一般客も泊まる旅館で使えるようにしたというのだから、どのようにして規制当局から認可を得たのだろうか。

それはともかく、水素は燃焼時に二酸化炭素(CO2)が発生せず、無臭で食材を焼いたとき燃料の臭いがつかない利点がある。また、プロパンガスや都市ガスより燃焼温度が高く調理時間の短縮につながるほか、燃焼時に空気中の酸素と燃料の水素が結合して水蒸気を作るので燃焼部周辺の湿度が高くなり、食材を焼くと「表面カリカリ中身はジューシー」(福田氏)になるという。

水素が旅館の環境シンボルになるとは、驚き以外の何物でもない。

 

 

 

 

 

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