オーストラリアは辞意高密度の低い地域が多いために、大規模な太陽光発電を設置することができ、それで水を電気分解して水素を作るプロジェクトが進行している。また、大量に埋蔵されている褐炭を分解して水素を取り出し、炭酸ガスを回収して地下に埋めるプロジェクトも進展している。日本もこの水素を輸入する計画が具体化しつつある。
オーストラリアは2050年にネットゼロカーボンの目標を掲げているが、そのためには、国内で生産される水素を都市部まで運んで使えるようにしなければならない。その目的で、天然ガスパイプライン会社が現在パイプラインで輸送している天然ガスに水素を10~20%混入してどのような支障が起きるかどうかを検証するプロジェクトに資金を投入し始めている。10%の混入であれば、燃焼機器設備への供給に支障はないことが分かったという。
また、さらに水素の輸送を増やすために、水素と炭素を結合させてメタンを合成し、それを天然ガスパイプラインに混入する計画も進展中だという。天然ガスは殆どがメタンだから、合成メタンを混入させてもガスの燃焼特性はほとんど変わらないから、大量輸送にはこの方が望ましい。ここで使われる炭素は、可能な限りバイオマスから採取したものである方が良い。石炭など化石燃料からの炭素を使うと、化石燃料を使ったのと同じになるからだ。
さらには、混入して遠方まで送った水素を途中で取り出すことも検討されているようだが、この困難度は高いだろう。世界中で水素のパイプライン輸送が実証されようとしているのは興味深いことだ。
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