アメリカで蓄電池駆動するバスへの需要が急上昇し、製造が追いつかない状況にあるようだ。いまアメリカで、新規の補助金が$1.7 billion（17億ドル）準備されているが、都市部で走行するバスの増強に向けてのものだ。都市部の大気汚染を減少させる効果が大きいと期待されているが、電気バスに向けた補助金が絶対的に不足しているのが現状だということだ。
だが、市民から批判が出ているのは、ゼロエミッション・バスへの補助金だけてなく、低エミッションバスへの補助金の額が全体の25％近くになっていることだという。こういう結果になったのは、従来の自動車用燃料であるCNGの利用を促進させようとする自動車産業の要望が強く、政府としてもそれに対応せざるを得なかった結果のようだ。
自動車からの排気ガスの量が減ることは、都市住民にとって極めて望ましいことは確かだが、自動車産業が製造車種を急転回させるのには、かなりのむつかしさがある。業界としては当面の猶予が欲しいのが現状だ。先週出された補助金は、46州に1,700台の米国製バスの調達を可能にしている。その半分はゼロエミッションだが、残りはディーゼル・蓄電池駆動やCNG(高圧天然ガス)などの低エミッション・バスになっている。これを環境対応を推進する人が強く非難しているらしい。
とはいえ、全米でバスからの排気が低炭素化するということは、今後の世界の動向に大きな影響を与えるだろう。
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