効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■テスラの電動トラック

電気自動車のTeslaを開発販売しているElon Muskが、Semi Track(電動牽引トラック)をPepsiCoに納入すると発表している。この車輪の付いた貨物車を牽引する車を電動化するという構想は、2017年に示されていたのだが、5年をかけて商品化できたことになる。しかも、その発表の1週間前には、ルノーがCoca Cola社に同様の電動牽引トラックを納入したということだから、世界的にトラック輸送業界に電動車が採用されるようになるようだ。

Semi Trackは、エンジンは付いていないが車輪の付いた貨物車を牽引するトラクターのようなもののようだが、発表されたTeslaの電動貨物牽引車は500マイル(約800キロ)の走行ができるそうだから、長距離輸送車になる。これまではディーゼル・エンジン駆動のものが殆どだったが、この形式のゼロエミッションのトラック輸送が拡大すれば、貨物輸送業界の環境対応が急速に進むことになる。

コスト競争の激しい貨物輸送業界に、このSemi Trackがどの程度これから受け入れられるかは分からないが、環境対応のシンボルになることは確かだろう。PepsiCoは、Teslaが2017年に構想を発表したときに、100台を前発注しているが、今年末までに、カリフォルニアの2カ所にある飲料工場に15台の電動貨物車の導入をするらしい。

米国のSemi Trackは、貨物車の1%を占めるに過ぎないが、排気中に占める温暖化ガスの18%を出すとされるから、これからの排気ガス対応コストを考慮すれば、トータルのコスト競争力は十分備えている可能性が高い。他のトラック輸送車メーカーも電動化対応をしようとしているが、既存の車の設計を変更して電動化するのは難度が高いとされている。今回のTesla製のトラック牽引車は、最初の設計から電動車を構想しているから、蓄電池の制御も含めると、コスト競争力も十分あると見られている。

走行距離は既に述べた500マイルだが、8万ポンド(約36トン)の荷物を搭載して、停止状態から時速60マイル(100キロ近い)に20秒しかかからず、従来のディーゼルエンジンSemi Trackの所要時間1分を大きく短縮でき、また、3年で20万ドルの燃料費を削減できるとしている。

日本のトラックメーカーはどのように対応するだろうか。

 

 

 

 

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