効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■住宅地にグリーン水素

群馬県は同県板倉町の大規模住宅地「板倉ニュータウン」に建設する各住戸に、出力4キロワットの太陽光発電パネルや家庭用エネルギー管理システム(HEMS)を設置し、地域マイクログリッドと呼ばれる送電網を構築しようとしている。再生可能エネルギー事業を手掛ける東京のエコロミやIHIプラントなどで構成するグループを優先交渉者に決定し、5月に基本協定を締結した。

事業を予定しているのは、東武日光線板倉東洋大前駅の近くにあるニュータウン内の住宅分譲予定地「グリーンブロック」。地域マイクログリッドと呼ばれる送電網を構築し、各住戸で余剰電力を融通できるようにする。災害などで停電が発生した場合も電力会社のネットワークから独立して各住戸に電気を供給できる。日常的に余剰電力は発生するから、その融通する電力の価格はどこがどのように設定するのだろうか。

グリーンブロックの隣接地には、県企業局が設置し13年に運転を始めた大規模太陽光発電所(メガソーラー)の「板倉ニュータウン太陽光発電所」がある。この敷地内には、水を電気分解して水素を製造し、貯蔵するシステムを構築する。どのような方式で水素を貯蔵するかは明確には示されていないが、夜間や停電時など必要な時には燃料電池を使って水素を電気に戻し、各住宅に供給するということだ。この地域に魅力を感じて移り住む人が評価するのは、水素利用そのものではなく、おそらく安く設定されたエネルギーコストだろう。

太陽光発電の発電コストは急速に下がってはいるが、水素への転換コストや、地域のマイクログリッドの管理などを想定すると、この地域のエネルギーコストは高くなる可能性が高い。それを他の地域から住民を移動させるだけのエネルギー価格に設定しなければ、住宅地新設の意味がなくなる。自治体の補助金で電気料金を魅力が出るところにまで下げなければならないが、補助金を永続的に維持するのは難しいだろう。水素の魅力が地域の目玉になるようなプロジェクトを考え出さなければならないだろう。

 

 

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