効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■グリーン水素を住宅で利用

燃料電池の基本となる燃料は水素だが、水素を単体で入手するのは難しいのが現状だろう。規模の大小を問わず、現時点で作動している燃料電池は,天然ガスを分解して水素を作っているのがほとんど。よく知られているエネファームもその方式だ。だが、天然ガスをリフォーマーで水素に分解する工程でエネルギー効率が下がり、後工程で水素と酸素を化学合成して水にすることによる発電の効率が高くても,総合効率は下がらざるを得ない。エネファームType-Sで発電効率は55%だが、化学反応で発生する熱を回収することによってエネルギーの利用効率を上げ,総合効率は87%と高くはなっている。

その天然ガスの分解のプロセスをなくして、最初から水素を住宅などに供給しようとする試みが始まったと報じられている。

積水ハウスは、自宅で水素をつくって電力を自給自足する「水素住宅」の実用化を目指す。水素をつくる電力は太陽光発電で賄う。2025年夏の発売を目指し、同社総合住宅研究所で23年6月から実証実験を始めた。

実用化を目指す水素住宅では日中、自宅の屋根に設置している太陽光発電パネルでエネルギーをつくって消費し、余剰電力を用いて水を電気分解して水素をつくる。水素は、可逆的に吸収・放出できる水素吸蔵合金タンクにためる。太陽光発電のための日射が足りない天候不良時や夜間は貯蔵した水素を利用し、燃料電池で発電する。

類似の事例では、米ガス供給会社、サザンカリフォルニア・ガスが23年1月、再生可能エネルギー由来の電力を使用する「グリーン水素」を活用した実証実験用住宅を開設し、住宅の電力として活用する取り組みが進められている。

それぞれのプロセスは実用化されているものではあるが、実証試験の段階だから可能になっていると言え、商品化するには危険物である水素の使用について、コストだけではない障壁があるだろう。とはいえ、このような実証試験を積み重ねることによって、各プロセスのコストを下げ、効率を上げることができるだろう。とはいえ、商品化するにはかなりの公的補助が必要だろう。

 

 

 

 

 

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