バイオベンチャーのユーグレナ社が、ユーグレナという藻類を分解して燃料油にする事業を始めようとしていることは、ここでも何回か触れた。ジェット燃料にする組成になっていることを国からも承認されている。それについて、Businessinsiderが報じた内容をほぼ丸写しにして紹介したい。
ユーグレナは2021年6月4日、国土交通省が保有する飛行検査機のフライトに自社製のバイオジェット燃料を提供し、約2時間半のフライトを実現したばかりだ。バイオ燃料は、2020年12月に政府が示したグリーン成長戦略でも重要な位置づけとなっている。
今回のフライト成功によって、微細藻類の一種であるユーグレナ(和名:ミドリムシ)を原料の一部としたバイオジェット燃料(ASTM D7566 Annex6 規格の燃料)の「実績」ができたことは、ユーグレナのバイオ燃料事業において、大きな一歩だといえる。
ユーグレナは、もともと2020年9月期(2019年10月?2020年9月)を目処に、バイオジェット燃料を使った民間航空機の有償フライトを実現しようとしていた。
ただし、この計画は横浜市鶴見区にある同社のバイオ燃料製造実証プラントでの調整の遅れや、コロナ禍の影響で遅延。不透明な状況の中で当初の予定からずれ込み、2021年9月期中の実現を目指していた。その後、ユーグレナが自社プラントでのバイオジェット燃料の「完成」にこぎつけたのは、2021年3月。あとは「いつ、どこで飛ばすのか」という調整を待っている状態だった。今回、国土交通省の「政府専用機」というある意味「特殊」な航空機でのフライトが実現した経緯について、永田副社長は「たまたま調整の結果そうなりました」と特別な意味はないと話す。ユーグレナは引き続き民間航空会社の航空機でのフライトの実現に向けて調整を続けている。
「ユーグレナ(ミドリムシ)がバイオジェット燃料になる」というコンセプトを実現したユーグレナだが、現状、横浜市鶴見区にある小規模な「実証プラント」では製造できるバイオ燃料の量に限りがある。原料をバイオ燃料に加工するコストも、1リットルあたり約1万円と高額だ。これを現実的な価格とするためにも、今後、ユーグレナは大規模な商業プラントの建設に乗り出すことになる。
ユーグレナの計画では、2025年までに商業プラントを建設して、バイオ燃料の製造量を年間25万キロリットルにまで拡大。さらに2030年までには年間100万キロリットルにまで増強する方針だという。
コスト削減と、生産プラントの消費するエネルギーの無炭素化もバリヤーになる。
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