効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■北海道の再エネ

北海道にはまだ人の住んでいない地域が多い。そして風がよく吹くし、太陽光も北国ではあるが、まだ発電出来る程度の光量をもっている。だが、課題は、発電した電力を送る送電系統の容量が小さく、特に、北海道から本土に送電する系統の容量がまだ少ない。計画としてはこれを増量する方向に向かってはいるが、まだ計画段階のもので、実現するのはかなりの年数の先になるだろう。

だが、北海道北部の陸上風力で発電した電力を送る送変電設備と、世界最大規模の蓄電池システムの完成を祝う式典が16日、北海道豊富町で開かれた。道北部は風力発電に適した風が吹く一方、送電網の整備が課題だったが、設備完成によって風力発電の導入拡大に道が開けた。風力発電の出力変動は、出力24万キロワットのリチウムイオン電池で調整すると報じられている。

この蓄電池の設置がなければ、出力変動が不規則な風力発電からの電力を、安定的に送電系統に送り込むことは極めて難しい。だが、リチウムイオン電池のコストが急速に下がった来たことから、この陸上風力プロジェクトは成立可能となったのだろう。ただ、リチウムイオン電池の蓄電容量は年数が経つと急速に減る可能性がある。従って、その前に送電系統を強化し、五酸化バナジウムのフローバッテリーのように劣化を補うのがやりやすい蓄電システムも商品化されることが期待される。これは住友電工が開発しているが、商品化できたのかどうかを確かめる必要がある。

何度もここで触れているのが北海道の洋上風力発電だが、高圧直流に変換し、直接東京などへ送って、上陸地点で交流に戻す方式が急速に具体化するだろう。この技術は日本でも開発されているが、欧州の方が遙かに先行している。これに関連する設備を輸入に依存するのは、エネルギー自給の原則に反すると言えるかもしれない。日本のメーカーには風車も含めた設備を自前で商品化しなければ、長期的なエネルギー自立は難しくなるかもしれない。

 

 

 

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