効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■化石燃料の使用

G7(主要7カ国)の気候・エネルギー・環境大臣会合が、この4月15,16日に北海道の札幌市で開催され、共同宣言が出されている。その中に、初めて、都市ガスの次世代原料として想定されるEメタンが初めて盛り込まれたと報じられている。Eメタンを含む「リサイクルカーボン燃料」は、既存のインフラを活用して温室効果ガス(GHG)を削減できると明記されている。都市ガス業界にとっては有難い内容になっただろう。また、天然ガスLNGへの投資についても、気候目標との整合という条件付きではあるが、意義のあるものだとされたようだ。悪者にされているエネルギー業界にとって、多少の救いにはなったと思うが、その裏側には石炭の使用削減という意味も含まれているだろう。G7各国は、利用するカーボン燃料のCN(カーボン・ニュートラル化)を含めた措置を講じ、50年迄のCNを目指すとの合意をしている。

この合意内容の実現に向けてとられる施策は、それぞれの国の置かれた状況の下で、多様なものとなるだろうが、その中に原発の利用を推進しようとするフランス(日本も?)のような国も幾つかあるだろう。CNへの道筋は多様化するだろうが、水素・アンモニア等の製造について、炭素集約度による評価などを行って、市場拡大やコスト低下を図ることが明記されている。いずれにしろ、2050年は遠いようで近いことは関係者全てが肝に銘じておく必要がある。

ロシアのウクライナ侵攻によって増幅されたエネルギー危機の中にありながら、気候変動問題の解決に向けた対策と、エネルギー安全保障を同時に推進し、経済成長も実現しなければならないという難しい舵取りを、G7の中でもエネルギーの海外依存度の高い日本は迫られていると言えるだろう。

 

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