効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■日本のCO2排出量増加

日本のCO2などの地球温暖化ガス排出量が8年ぶりに前年度を上回ったと環境省が発表している。2021年度の温暖化ガス排出量が20年度比2%増の11億7000万トンだったようだ。

コロナ禍前の19年度に比べると、21年度は3.3%減だった。20年度の排出量はコロナ禍で製造業の活動が停滞し人の移動も減ったことから、1990年度に統計を始めてから最も少ない11億4700万トンだった。21年度はコロナの影響が和らぎ、排出量が増加した。コロナが影響して経済活動の脚を引っ張っていたのが、その力が弱ったと言うことだ。

森林などの吸収量は20年度比3.6%増の4760万トンだった。森林整備が進んで4年ぶりに増加した。排出量から吸収量を差し引くと同2%増の11億2200万トンとなった。政府の30年度目標の起点である13年度と比較すると20.3%減だった。昨日書いたことと関連しているが、日本で森林整備が進んでいることを初めて知ったのだが、どのようにして森林整備が進められたのだろうか。それはともかく、炭酸ガス排出を抑制するための森林整備が進められたにもかかわらず、産業活動が回復したことの影響の方が大きかったということになる。だとすると、今後まだ経済回復に向けた動きは進むだろうから、炭酸ガスを含めた地球温暖化ガスの排出量は日本で増加していくだろう。森林整備が経済活動以上に進展するとは思えないからだ。

二酸化炭素(CO2)の部門別の排出量は生産量の回復などで産業部門が20年度比5.4%増、貨物輸送量が増加した運輸部門が0.8%増となった。行動制限の緩和で外出が増えたことを反映し、家庭部門は6.3%減となった。外出が増えたことで、家事に消費されるエネルギーの消費が減ったというのは奇妙な感じがしないでもない。外出先で消費するエネルギーの量が、日常生活で消費するエネルギーよりも少ないということだが、外出先でのエネルギー消費は、同じことを多人数ですることによって、頭割りにすると,家庭での消費よりかなり少なくなったのだろう。

同じ記事で、CO2排出量の4割ほどを占める発電部門では電源構成に占める再生可能エネルギーの割合が0.5ポイント増の20.3%になったと報じられている。だが、石炭と天然ガス、石油の火力の合計は72.9%となお高く、排出削減の目標達成にはさらなる対策の強化が欠かせないとしているが、ここで原発の再稼働について触れなかったのは意図的だったのだろうか。

 

参考書

 

 

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