効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■日立の洋上風力発電プロジェクト

日立製作所は31日、エネルギーインフラのEPC(設計・調達・建設)大手の英ペトロファックと組み、オランダとドイツの6つの洋上風力発電で送配電システムを受注すると発表した。極めて残念なことだが、この中に日本の新規プロジェクトが入っていない。日本にはいま風力発電設備のメーカーがないと理解しているが、海に取り囲まれた日本が、反対のどの障害があることはあるとしても、計画形式だけでも良いから、この会社が手がけたいという意思表示があれば、と思った。

同社の受注総額は130億ユーロ(約1兆8800億円)だと報じられている。長距離間を効率的に送電できる「高圧直流送電(HVDC)」の変換設備を納入し、洋上で発電した電力を陸地に送る電力網の整備を支援する。洋上風力の電力は、海底ケーブルになるから、直流でなければならないが、日本ではこれを交流に変換して系統に接続する物しか考えられない。以前に書いたこともあるように、高圧直流送電線を需要の多いところまで、交流に変換しないで直流で送れば、送電損失は少なくなるし、送電線の数も少なくて済む。欧州の各社はまさに、その方式を採用している。

送配電子会社の日立エナジーペトロファックが、独蘭の送電大手のテネットとHVDC関連施設に関する包括提携を締結した。2026年までに6つの洋上風力の連系システムを受注し、日立は31年までに納入するとのこと。電力容量は2ギガ(ギガは10億)ワット、電圧は525キロボルトで、洋上風力向けとしてはいずれも世界最大規模という。

日本でこの方式が進展しないのは、送電系統を管理する事業者が受け入れを渋るということもあるだろうが、政府の送電に対する方針が、常に大手電力事業者の受け入れやすい形でしか設定されないからだ。

もう少し大局的な長期計画を政府が作り、温暖化対応策と並行して、送電系統のアプグレードを進めるべきだろう。

 

 

 

 

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