送電系統を直流化するのは、洋上風力の拡大などを考えると必然だと思っていた。だが、末端の配電系統に全直流化の波が押し寄せるかも知れない。世界の送配電系統は全て交流で行われているから、それを直流化するには何かの必然性がなければ投資が行われることはないだろう。しかし、洋上風力だけでなく、年数が経って更新時期がきた送電系統についても、HVDC(高圧直流)に切り替えるのに大きな技術的障害はなくなっている。
だが、末端の配電が全直流化するというのを知って、ビル単位や地域単位で実施することが難しい話ではないという事を知った。NTTアノードエナジー(東京都千代田区、高間徹社長)は、金沢工業大学扇が丘キャンパス(石川県野々市市)に直流給電システムを導入すると発表している。太陽光パネルで生み出した電力を直流のまま自営線で送電し、校内に設置する直流用のLED照明やサーバーへと供給を行う。太陽光由来の電力を交流に変換することなく、効率的に活用する。太陽光だから蓄電システムも必要だろうが、外からキャンパスに供給される交流を直流に変換して自営線で供給することも可能だし、交直変換設備のコストも大きくはないはずだから、この方式を採用する所はこれから増えるかも知れない。そうなると、直流用のスイッチや配電設備の量産化にも結びつく。直流送配電の送電損失が極めて低いことを考えると、政府施策として行うことも考えるべきだろう。スマートグリッドの導入もやりやすくなる。
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