効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■MHヴェスタス、国内洋上風力設備初受注

 三菱重工業とヴェスタス(デンマーク)が折半出資する洋上風力発電設備会社、MHIヴェスタスは19日、洋上風力発電向けの風車を受注したと発表している。これまでヴェスタスの風力設備は導入されていたが、保守点検などが順調にいかず、部品も輸入になるために順調な運用はできていなかった。この合弁会社が日本国内向けの洋上用風車を正式受注するのは初めてとなる。秋田県内で丸紅などが計画するプロジェクトに出力4,200キロワットの風車33基を納入する。受注額は非公表で2022年の据え付け開始を予定している。一基の出力がここまで大きくなると、直径も大きくなり、設置技術も高度なものが求められる。洋上風力発電では先進している欧州の経験がこれから生かされるだろう。風車の直径は117メートルで、海底に風車の支柱を固定する「着床式」。MHIヴェスタスは風車の供給に加えて20年間の維持管理を担う。洋上風力向けの風車生産では首位のシーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー(スペイン)が約7割のシェアを持っており、2位のMHIヴェスタスのシェアは2割強。同社は洋上風力の本格導入が始まる日本市場で受注を増やすことでシェア拡大を目指すという。

 運用をする日本の事業者とすれば、日本企業が介在してくれることを評価するだろう。これから日本海側に洋上風力発電が増強されるだろうが、風の変動をまともに受ける風車に向けた維持管理は容易なものではない。しかし、風況の良いところに設置すれば、太陽光発電に比べて設備利用率は高く、夜も発電するから、変動性は太陽光発電より小さくなる。これからの導入も洋上風力に力を入れようとしている政府も支援策を具体化するはずだ。発電には落雷も損傷原因になるが、日本海側に落雷は多いようだ。日本の気候条件をよく知る三菱重工が参加していることが安心感を高めているはず。避雷技術も格段の進歩をしているとは言え、その回避は簡単な話ではないらしい。落雷させる場所を特定させることができれば良いのだが、自然現象が相手だけに一筋縄では行かないと聞く。それを乗り越えて円滑な運用がなされることを期待している。

 

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