強烈な地震に襲われたトルコでは、おそらく電力も水も供給が止まっているだろう。飲み水は各国から支援として送られてているだろうが、それも不十分だろう。あれだけ建物が破壊されたのだから、復旧には何年もかかるだろうが、そこへ日本からシャワーを浴びることが出来る設備一式が支援として送られたと報じられている。
これは日本で起きた阪神淡路大震災の時の経験が生かされている。風呂は無理としても、身体を少しでも清潔にしてもらうために、緊急時に使えるシャワーセットが開発され、幾つかの場所で使われた。この時に設計されたものが今回の支援に役立ったと言うことだ。その中心となる機能には、水を循環して使えるように、濾過・殺菌するシステムが組み込まれている。このシステムが海外で利用されるのは初めてだという。
この水循環システムは、海水の塩分なども除去出来るフィルターが使われており、その主体は活性炭の微粒子で、バクテリアやビールスも濾過して除去出来る。フィルターを通った水は、日本の浴場で使う水の基準にまで清浄化できるようになっている。このシャワーが設置されてからは、避難場所のテントの中の清潔度は急上昇しているようだ。日本で何回も経験した大地震で累積された経験で設計された水の循環システムを活用しているが、停電時に備えて発電機も準備されている筈だが、その燃料も当面使用できるだけの量が送られたと想定できる。
トルコの地震被害者が、シャワーを浴びて、僅かでも快適な時間を持てるようになればと思う。
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