効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

原発トラブルへの対応

今朝は5時前に起きて博多まで。10時から開かれたスマートハウス・コンソーシアムのセミナーに出席するため。新幹線「のぞみ」は定刻通り新大阪を出発し、博多駅に予定通りの時間に着いた。東京の輪番停電も、昨夜静岡あたりで起きた地震も影響を与えていないのは驚異的だ。日本のシステム管理のすばらしさだろう。政府や東京電力の対応が時宜を得ていないという批判も出ているが、それを言うのは少し酷な気がする。もっと早く正確な情報を出せ、支援計画を早く作れというのは簡単だが、今回の地震津波がこれまでの経験したことのないものであるだけに、やむを得ないことではなかったか。輪番停電についても、混乱だと批判されているが、これまで必要性がなかったから、系統の切替を詳細に検討してはいなかっただろう。また、できるだけ供給を続けたいという気持ちが、計画したもののぎりぎりまで待って中止させたものだと思う。ある意味で、準備態勢を整えさせる時間を与えたという意味で効果があったのではないか。東京電力の場合、夏のピーク対応が難しくなっていたのは確かだが、カリフォルニアのように輪番停電が定常化しているところと比較するのは無理。おそらく輪番の間にも電源を切ることができない場所がどこかの把握はしていただろが、そこへの供給を中断しない方策が必要だという緊急性がまだなかったのだと思う。
米国からの情報だが、震災と津波で破壊されている地域で、争乱も略奪も起きず、不満を言うのは当然としても、きっちりとした秩序がどの地域でも保たれているのは驚くべきことだと高く評価されている。壊れたコンビニの扉が開いたままになっていても、群衆が集まって商品を持ち出すなどという光景は見られない。日本社会の道徳律、自己抑制の文化は世界に誇っても良いと思う。