英国でこのほど、スタートアップ企業が、水素を燃料として飛行機を試験飛行するのに成功したと報じられている。これまでで最も規模の大きいもののようだ。この飛行機からは地球温暖化ガスの排出はない。この記事を見たとき、水素エンジンを搭載しているのかと思ったが、そうではなく、電力でプロペラを回す方式のものだった。滑走して離陸し、その飛行時間は10分と短かったが、無事に着陸した。水素を利用して実際に飛べることを実証した意味は大きいだろう。
これは、英国政府が実証しようとしているHyFlyer IIプロジェクトの支援を受けている。このプロジェクトの目標は、9~19席の600kW出力のゼロエミッションの機体を開発することのようだ。ATIプログラムと言われている。今回の実証試験では、双発エンジンの左側の一つがこの水素燃料電池の電力でプロペラを回し、もう一つのエンジンはHoneywell社の蓄電池からの電力を使っている。異なった特性を持っているエンジンの回転数と出力をうまくバランスさせているのだろう。
燃料電池のスタックが一つのエンジンに2つ使われている。それにピーク出力を出せるように蓄電池も使われている。飛行結果は満足できるものだったようだ。2023年にこの飛行機の認証を受けようとしているとのこと。これに続いて、2-5MW出力で90席の機体を水素燃料電池の電力で駆動するプロジェクトが既に始まっている。これから10年内にはさらに大きな機体のゼロエミッション航空機が市場に出てくると想定されている。
燃料に高圧水素を使うか、液体水素を使うかが分からないが、短距離飛行のものであれば、高圧水素のほうが使いやすいような感じがする。
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