効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■電化路線

電化路線というと、線路の上空に列車に電気を供給する架線がある、あるいは、地下鉄のように、電車の横に突き出した集電板がある路線というように何となく思っていた。今日たまたま読む機会があった記事で、この理解が全く今では通用する物ではないことを思いしらされた。電化路線は、電気モーターで走る列車路線のことだと定義すると、例えば、ディーゼルエンジンで発電機を回して発電して走る列車が走る路線も電化路線ということなのだ。この場合、電化路線では排気ガスが出ないという感覚は誤っていて、ディーゼルエンジンからの排気で汚染されることの多い路線も電化路線ということになる。

だが、大型大容量の蓄電池の開発が進んできた現在、エンジン駆動の列車が走る区間距離は激減しつつあるようだ。10分ほどの停車時間の間に蓄電池を充電し、その電力で電気モーターを駆動する列車も増えているし、その充電源も太陽光や風力発電である場合もそれほど珍しい物ではなくなりつつある。また、電化路線というと、何となく直流で走る路線という理解をしていたが、かなり前から交流モーターで駆動する機関車はあるとのこと。ということは、電気で走る列車が走行する路線が電化路線であって、その列車の電源は急速に多様化しつつある。電気自動車用蓄電池の開発生産が進んできたことの影響もあるだろうが、発展途上国の鉄道も急速に電化しつつある。

その電気の発電も、化石燃料を使ったエンジンで発電する方式は、それほどの年数を経ずして消滅するかもしれない。現行のエンジン機関車の耐用年数が来れば、あるいは、その鉄道を経営する事業者が、気候変動防止を経営指針に入れていれば、伝統的エンジンを、直接駆動であれ、発電用であれ、エンジン駆動の列車を使い続けることはなくなるだろう。そして、制御のしやすさから見ると、直流駆動の列車が世界の主流になるに違いない。架線の有無は無関係。

 

 

 

 

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