効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■テスラと日本の宇宙船打ち上げ

飛ぶ鳥を落とす勢いだったテスラが、運転支援機能に不具合があるとして36万台をリコールと言う記事が出た。テスラがもっとも中核機能で他のメーカーにはない機能という触れ込みだった部分に欠陥があったということだ。交差点付近で曲がるべきレーンに入った車両が直進してしまうなど、同システムが安全でない挙動をすることがあると指摘しているというから、危険性の高い、しかも、他の車にも被害を及ぼす欠陥制御があるということだ。

運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が、米テスラが運転支援システム「FSDベータ版」に欠陥があるとし、テスラはこの制御プログラムを無線通信で修正すると言っているらしいが、テスラが米国内で一度に実施するリコールとしては21年12月にトランク開閉の不具合などに対処した際の約47万台に次ぐ規模らしい。トランク開閉の欠陥と,今回のソフトの欠陥とは全く異質のものだと思える。「FSD」は「フルセルフドライビング(完全自動運転)」の略称だが、米自動車技術者協会(SAE)が定める5段階の技術水準では下から2番目の「レベル2」に相当し、作動中も運転手の監視が必要となるらしく、紛らわしい名称によって消費者が技術を過信する恐れがあり、23年1月末には米司法省が調査を始めたことが明らかになっている。

制御プログラム、いわゆるソフト、には、必ず欠陥があり、そのソフトを使った運転機能が使われなければ、欠陥に気づくことはない。しかも、この機能を持っていない自動車との相関関係で見れば、ソフトが予想していなかった動きを双方がする可能性は常時存在する。もしソフトで制御する自動車を認可するとすれば、全自動車にこれを搭載するまでは、社会全体で見ると車の危険度は上がることになる。飲酒運転を防止するためのアルコールセンサーの搭載などとは、段階の違うものだ。

日本の宇宙ロケットがエンジン点火の不具合で打ち上げが出来なかったのも、おそらくソフトの不具合で起きたのではないかと思っている。制御ソフトは必ずバグがあるという前提で利用すべきもので、どこまで言っても完全に信頼することは出来ない。AIで判断するから間違いはないという考えが間違っているのと同じことだ。

 

 

 

 

 

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